ENGLISH GUIDE

信州そば発祥の地といわれる伊那。奈良時代にひとりの修験者から手渡されたそばの実は、伊那の里人たちに大切に育まれ、山岳信仰の広がりとともに人づてに信州各地へと広がりました。そして江戸時代を経てそばの文化が全国へ伝播していったとされています。

そば畑(高遠町)

伝統の辛つゆ

伊那谷の豊かな自然のなかで育まれ収穫されるそばの実は良質で、香り高いそばになります。挽きたての味わいは産地ならでは。
また、焼味噌を辛味大根のしぼり汁にとき、そばをからめて食べる伝統の食べ方もこの地ならでは。「行者そば」「高遠そば」とよばれ、伊那に根づくそばの歴史と文化を感じていただけます。

行者そば
高遠そば

幻の味 復活「入野谷在来種」

この地で昔から作られていたそばの実「入野谷在来種」 は、小粒ながら旨味と香りが際立ち、風味が豊かでした。農業の変革のなかでしだいに廃れてゆきましたが「昔の旨いそばをもう一度食べてみたい」その思いから幻のそばの実を復活。たった6粒から始まった奇跡のストーリーです。
栽培地が限定されており今はまだ提供できる店舗や期間に制限がありますが、そば好きの方にはぜひ味わっていただきたい一皿です。

6粒から始まる奇跡
入野谷在来種そば