ENGLISH GUIDE

石工(いしく)とは石材加工を行う職人のことを指し、江戸時代には石工の里として全国的に知られていた信州・高遠。高遠藩領内出身の石工は「高遠石工(たかとお いしく)」と呼ばれ、その優れた技術は全国各地で数多くの石造物を残しました。
そんな高遠石工たちが生まれた高遠町では、農村風景の中に溶け込むように多くの石仏が残され今も大切にされています。
庶民の信仰心に寄り添いながら石仏を刻み続けた高遠石工たち。その息吹をこの地で感じてみませんか。
ようこそ。高遠石工のふるさとへ。

石仏師「守屋貞治」

高遠石工の中でも稀代の名工と呼ばれた守屋貞治。彼は石仏の制作を専門とし、68年の生涯において336体におよぶ名作を残しました。
自らも仏に帰依し、石仏を刻む際は経文を唱え香をたきしめて作業に打ち込んだといわれている貞治は、単なる「石工」ではなく「石仏師」でありその作風は端正で繊細優美。まさに「貞治仏」と呼ぶにふさわしい名作は建福寺、桂泉院をはじめ高遠町の古刹などでみることができます。

建福寺 石仏ライトアップ
建福寺
大聖不動明王(高遠町勝間)

関連サイト
伊那市公式HP
高遠石工研究センター