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ようこそ「高遠石工」のふるさとへ

 

高 遠 石 工

石工(いしく)とは石材加工を行う職人のことで、別名 石切(いしきり)とも呼ばれました。
江戸時代、信州高遠は石工の里として全国的にも知られ、すぐれた技術を持った「高遠石工」は全国で活躍。北は青森、南は山口に至る1都18県に及ぶ全国各地で人々の心をとらえ、多くの作品を残しました。
江戸城の石垣工事や東京都お台場の「品川浦砲台」の石垣工事にも高遠石工が参加したという記録が残っています。
また田園風景や山岳風景の広がる伊那市では、旧街道沿いの辻や名刹の境内にその石仏をみることができ、農村の人々の暮らしのなかで大切にされてきた「石仏のある風景」が今もなお残っています
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延命地蔵菩薩像(桂泉院)
古来より、人々は自然の猛威の前には成す術もなく、平穏な暮らしや豊穣を願い、ただただ神仏に祈りささげるのみでした。
江戸時代に入り、安定した世の中になると、心のよりどころとして神仏に祈る民間信仰が盛んになり、元禄年間(江戸時代前期)には石仏造立も活発化します。石造物の需要が増えるにつれ、高収入が得られる石工のなり手も増えていきましたが、高遠藩では税収増加をねらって「旅稼ぎ石工」を奨励したことから、その数は領内だけでも数百人に達していたといわれています。
高遠石工の多くは、農耕地が狭い山間部の農家で二男以降に生まれた男子です。
一般的には農作業の傍ら、農閑期を中心に旅稼ぎをしていたといわれていますが、当時の石工は大工など他の職人と比べて給金が良く、仕事が豊富であったこともあり、農閑期だけの兼業石工ではなく、石工を専門の職業とする専業石工も多く存在しました。

 

集落を見守る石仏たち

 諏訪と高遠を結ぶ杖突街道沿いには、農村風景に溶け込みように多くの石仏があるのが目に入ります。そのほとんどが集落の入り口(村境)にまとまってあり、馬頭観音、庚申塔、道祖神など様々な石仏や石碑が見られます。
これらは災厄が村に入ってこないように、また子孫繁栄や旅の安全などを願って、江戸時代から昭和まで長年にわたって受け継がれてきた民間信仰です。
石工のふるさとの美しい風景を景観を保ちながら、石仏たちは今も集落を見守っています。
フォトコン優秀賞「初夏を迎える道祖神」 フォトコン入選作品「石仏の守り猫」

 

石仏師・守屋貞治

 高遠石工の中でも稀代の名工と呼ばれたのが守屋貞治です。彼は石仏の制作を専門とし、68年の生涯において336体におよぶ名作を残しました。
貞治は明和2年(1765) 高遠町藤沢郷塩供村(現 伊那市高遠町長藤)で守屋孫兵衛の三男として生まれました。守屋家は貞治の祖父・貞七の代から石工を生業としており、貞治も自然と石工を志すようになりました。修行時代の師は不明ですが、造形や技法の面で祖父や父の影響が垣間見られます。
温泉寺(現 諏訪市)の住職で名僧として名高い願王和尚を仏道の師と仰いだ貞治は、自らも仏に帰依し、経典や儀軌(経典に説かれた仏、菩薩などの姿形をまとめたもの)に基づいて仏心の込められた石仏を刻みました。石仏を刻む際には経文を唱え、香をたきしめて作業に打ち込んだといわれています。貞治が単なる「石工」ではなく「石仏師」とよばれるのはこうしたゆえんからです。
貞治は亡くなる前年の天保2年(1831)に、自身の生涯を振り返りこれまでに彫り上げた石仏を「石仏菩薩細工」にまとめていますが、これによると貞治が手がけた作品は1都9県(東京都、神奈川県、群馬県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、兵庫県、山口県)に及びます。西日本に作品を残した高遠石工は貞治以外には確認されておらず、またほかの高遠石工をみても複数の場所で活動した例は少ないため、この広範囲にわたる活動こそが貞治の特徴といえます。これは願王和尚の影響によるところが大きく、貞治のよき理解者であり、彼の石仏を礼賛した願王和尚が全国各地の布教先で貞治を推薦したためと考えられます。
フォトコン最優賞「荘厳な千手観音」  身を律し、ひたすら意にかなう石仏を造立し続けた貞治でしたが、天保3年(1832)11月19日、静かに68年の生涯を終えました。他の石工を圧倒する技量で掘られた貞治の石仏は、端正で繊細優美でまさしく「貞治仏」とよぶにふさわしい名作ばかりです。

 

高遠石工リンク

*伊那市役所HP

*高遠石工研究センター

 

 

モデルコース

徒歩コース1
(高遠駅スタート)
徒歩コース2
(城址公園スタート)
車コース1
(建福寺スタート)
車コース2
(城址公園スタート)
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高遠石工書籍紹介

高遠旅石工たちの幕末 時に託された想い

「高遠石工」の存在と歴史的業績を広く世間に紹介することを目的に執筆されたもので、八ヶ岳山麓に実在する「人頭蛇身仏」の謎解きから、過去の「高遠石工」の歴史を探っていくミステリータッチの小説。
講談社エディトリアル 発行 四六判(上製本) 256ページ
松尾 修 著
定価 1,836円(税込)
ご注文は(一社)伊那市観光協会まで
*注文手順はこちら  

*注文用紙PDF

高遠石工の石仏巡礼ガイド
~「伊那・高遠」編 ~

一般社団法人 高遠石工研究センター 刊

*ガイドブック内容はこちらPDF(全11ページ) 

伊那市高遠町・長谷地区周辺の石造物探訪マップ

印刷用PDFはこちら

 

 

公開日2018/10/01
伊那市観光協会

そばの旅人
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