コースガイド
入野谷から歩く場合は国道152号線と分かれて高遠・長谷林道に入る。林道をたどって戸倉山登山道入り口へと向かうが、ここまでは車で入ることをすすめる(林道長谷・高遠線は入口から山腹に続いているが、やがて行き止まりになる)。登山道入り口からしばらく木の階段がつづき、つづら折の急傾斜を登る。登り始めてすぐ、炭焼窯跡を見る。いったん傾斜が緩み、ほぼ等高線沿いに尾根を巻き込む。5,6月はヤマツツジが美しい。尾根上に出てあとはひたすら高度をかせいでいく。しばらくすると小規模な岩場が現れる。これにはロープがかけられている。野鳥の声も涼やかに聞こえる。やがて、休息に適した小ピークに登り着く。沢から吹き上がる風が心地よい。尾根をさらに登るとロープが現れ。次いで丸太の階段があるつづら折りの道となって標高1,500mの見晴台に登り着く。ベンチからは南アルプスの高峰と鹿嶺高原が見渡せる。トチの木の大木を見て、傾斜を詰め上げると、戸倉山の主稜線に出る。駒ヶ根側が初めて一望できるところ。ここから進路を北にとり、東峰へと向かう。登り着いた戸倉山東峰には薬師如来像がある。目前に広がる南アルプスの大パノラマ、特に大迫力で迫る仙丈ヶ岳は印象的。そこから西峰へ向かう途中に戸倉山避難小屋がある。この辺りにはカラマツ、ダケカンバ、ブナに包まれている。特にブナは大木があり、見事な樹相を見せている。西峰からは北側の経ヶ岳をはじめとし、西から南へと続く中央アルプスの長大な山並みを望むことができる。 |