0.お食事, 食べたいな

三大珍味・山の幸・伝統食紹介

伊那では古くから様々な物を食してきました。 中でもざざ虫、伊那子、蜂の子は伊那の三大珍味です。
ざざ虫は天竜川の浅瀬に住むカワゲラ、カワトビケラなどの幼虫です。 12月から2月まで、四つ手網を用いて行うざざ虫漁は天竜川の冬の風物詩です。
伊那子(いなご)は秋。つい最近までは、実った稲田の畦に袋を手にしたイナゴ取りの子供たちが見られたものでした。
蜂の子は夏から初秋にかけて大きくなった蜂の巣を捜す「スガレ追い」の後おいしい蜂の子を口にする、 伊那の人々の一挙両得の楽しみといえます。
どれもいったん味を覚えると、酒の肴によし、ご飯のおかずによしの忘れられない味となります。

ザザムシ漁

 210-250x182ザザムシは信州でも伊那地方だけの珍味。一見グロテスクな風体からは想像もできない滋味豊かなおいしさです。ザザムシは川虫の総称で、カワゲラやトビゲラなど水性昆虫の幼虫です。
河川渓流で、小石の散在して流れのあまり激しくないところはあまり波も立たず静かにザーザーと流れるとこ ろからこのような場所は「ざざ」と呼ばれ、ここを住みかとするカワゲラなどが「ザザムシ」と呼ばれるようになりました。諏訪湖から流れ出る天竜川の流れが 小刻みになって、足腰に少しづつ寒さを感ずるようになると、あちらこちらで天竜川の冬の風物詩「ザザムシ捕り」が始まります。ザザムシを生業としている人 は、12月から2月の間、手頃な石礫が散在して緩やかな流れ 《ざざ》を求め、4本の木を十文字に曲げ網を三方に張り巡らした「四ツ手網」と呼ぶ道具を使って、石の裏側にはりついているカワゲラなどを上流からだんだ ん下流に追い出してすくい捕らえます。また専門家でない素人衆も、川干しがあるとにわか漁師に変身します。割り箸とヤカンが必須アイテム。割り箸は虫を効 率よく捕らえるため、ヤカンは虫が這い出してくるのを防ぐためです。
さてこのザザムシ、独特の歯ごたえと旨みは酒のつまみにピッタリ。伊那地方の 料亭や居酒屋では小皿に品よく盛られて出され、味わうことができます。
「ザザムシ」料理は砂糖と醤油でじっくり煮る佃煮が唯一。生きた虫を嫌うことさえなければ、誰にでもできる簡単な料理です。
【ザザムシの佃煮】
〈材料〉
ザザムシ(生きた状態のもの)1kg
醤 油1合
みりん又は酒  適量(お好み)
砂糖300グラム以下〈作り方〉
1. たっぷりのぬるま湯でザザムシを数回洗い、川砂を取り去り(熱い湯を使うと、虫を殺してしまい味が落ちるので)ザザムシをざるに上げ、よく水分を切る。
2. 鍋に醤油、みりん又は酒、砂糖を入れ、さらにザザムシを加え、強火で煮込む。
3. 汁が煮立ってきたら中火にして、水分がほとんどなくなるまでじっくり煮込んで出来上がり。

すがれ追い

すがれ追い伊那市を中心とした伊那谷地方は知る人ぞ知るハチの宝庫。その種類はなんと20種類以上にも上ります。中でも食用として秋の味覚を彩るのが「スガレ」と 呼ばれる地バチの一種。この「ハチの巣」を見つける方法がユニークで、「ハチ追い」(ハチ釣りともいう)などと呼ばれています。
まず、ハチのいそ うな野山に分け入り、ハチの好きなカエルや魚の肉をえさに、待つことしばし。ハチは一匹二匹とやってきて、肉を食いちぎり飛び去ります。この肉片に、目印 になる真綿を糸状に結び、くわえて飛び去ったハチの後を追います。巣のありかを見つけると、さっそく巣の入口に煙幕を差し込み、煙でハチを仮死状態にさせ ます。そして土を掘り、巣を採取。巣は円盤状のものが数段に重なり、大きなものでは直径30・にもなります。
さてこの貴重な珍味のいただき方は、 醤油・砂糖・みりんで煮つける料理が最もポピュラー。これをご飯に入れれば、ハチの子飯の出来上がりです。
フライパンで軽く炒って、塩をまぶして もオツな味。「やはり生食」と、生きたままペロリとやる猛者もいます。
秋になると、時に地元のスーパーでは、幼虫をたわわに宿した巣が、丸ごと ラップに包まれて売られています。ハチの子の食文化をもつ伊那地方独特の光景です。

 

行きたいな!観たいな!
食べたいな!伊那市へ!
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